渋谷 沖縄居酒家 しまぶくろblog

いめんしょり〜 しまぶくろ んかい 渋谷で満喫できる沖縄。ふるさと伊江島の旬の島野菜と沖縄鮮魚を中心に、島の味をお伝えしています。
「シマぬ ま〜さんしらし うさがみそ〜れ〜」
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作詞賞!受賞! しまぶくろで生まれた唄の話。

渋谷沖縄居酒屋 しまぶくろ のブログです!


はいたいぐすぅ〜よ〜!ちゅ〜うがなびら〜〜〜。

こんにちは〜みなさん。
めっきり寒くなってきましたね。
冬です冬!

さて、今日は、いつもとは違ったお知らせ。

今日は、唄の話。
寒い日に、心があったかくなるうれしいことがありましたのでご報告します。

去る11月14日に「S-1グランプリ」
(三線・島唄・新曲の頭文字「S」をとり、
このコンセプトにのっとった曲であれば、老若男女・国籍問わず、
プロ・アマ問わず誰でも参加できるという唄のコンテスト)
新宿ロフトプラスワンで開催され、
そのコンテストに「free-moon」(フリームーン)というユニットが
『しらし』という曲で出場し、この曲が「作詞賞」を受賞いたしました。



賞状




”しらし”とは、便りのこと。
故郷で暮らす両親から届く”しらし”を通して、
遠く離れた町で暮らしていても、
家族のこと、島のことを想い、島心を忘れずにいるよという唄。

そう、この唄は、我らがしまぶくろ店主あーきーさんがふるさと・伊江島を
思って作った曲なのです。




・・・唄が生まれた背景・・・

ある日、お店がおわった後、三線を弾いていたあーきーさん。
いつもは、沖縄の民謡の好きな唄、弾きたい唄を練習している。
この日は、突然、思い立ったかのように、歌詞を書き始めました。

お店で出している伊江島産のあおさのりや島ダコ。
これは、定期的にあーきーさんの両親が、
実際に海に出かけて採ってきているもの。

東京でも、おいしい島のものを食べて
がんばってねという両親の想い。

ふるさとを離れて、東京で島の味を
みんなに届けようとがんばっている自分。

そんなところから少しずつ歌詞が出てきました。
そして、三線で節をつけて、ひとつの唄がこの世に生まれました。

小包になって届く島の品々、、
定期的に届くこの荷物は、両親からの便りだ・・・

タイトルには、自然と、便りという意味の『しらし』と付けられました。

それからは、こんな唄をつくったさぁ〜といって、お店に来てくれる
お客さんのそばで夜な夜な、ポロンポロンと弾語るあーきーさん。

そのころは、この唄を誰かに歌ってもらったり、
      お店の外に出すことはきっと考えていなかったはず。




・・・コンテストに出ることになったきっかけ  free-moonの結成・・・

それから数カ月後・・・
世話焼きで、そして、いつも皆の応援団!の私は、、、
いつものお節介魂がムクムクと出てきて、
せっかく生まれた唄なんだから、外に出してみようよ!と思い立ちます。
そして、あーきーさんを説得してみることに。

折しも、S-1グランプリのフライヤーがお店に届いていて、
じゃぁこのコンテストに応募してみるのはどうだろうか!と思ったわけです。

しかし、
「ハジカサー(恥ずかしがり屋)だからさぁ〜」というだろうし、
もしも本選に出場できることになっても、
その日はお店の営業日だから、唄うことはできない。

それなら、誰かにうたってもらって出場するのはどうだろう?と
そして、この唄は男性に歌ってもらうのがいいなとおもっていて、

「この唄をだれかにうたってもらうなら、どう?」と聞いてみると
「たん吉さんがいい!!」という返事。
「じゃ、私がたんちゃんにお願いしてみます」と、
たんちゃんに白羽の矢を立てるのです。

たん吉さんとは、普段は、会社で働くサラリーマンで、
毎週土曜日お店で開講される
渋谷しまぶくろ三線教室の生徒さんでもあり、お店のお客さん。
気立てのやさしく笑顔の素敵な、
そしてすごく深みと味わいのある唄声の持ち主でもあるのです。
この唄をきっと、素敵に歌ってくれるに違いない!


いきさつを話してみると、最初は戸惑っていた、たん吉さんも
あーきーさんに直接歌ってもらって、その唄を聴くと

「いい唄っすね・・・
この唄、大切に歌わせてもらいます」と、応募してくれることに。

応募するには、どの名前で出るか。
たんちゃんは、自分個人の名前ではなく、
あーきーさんとのユニットとして応募します、
なにかいい名前をつけましょうよと言ってくれました。

その数日後、
このユニットを、「フリームーン」という名前に決めました。

free-moon  自由な月 
沖縄の方言「フリムン」をもじって、
自由気ままに唄いながらも、
夜空に浮かぶ月のように、
いろんな形(スタイル)で聴く人みんなの
心を優しくそっと照らす唄を届けたい。


そして、それから、たん吉さんが歌詞と唄のイメージを
大切にしながら編曲を加えて、
free-moonとしてS-1グランプリに応募したところ、
見事、1次予選を通過!!
11月14日の本選に出場することになりました。

当日、free-moonの出番だけ、お店を抜け出して応援してきました。
会場には、お店の常連さんや三線教室の方などたくさんの方が
応援しに駆け付けてくれていてあたたかい声援を送っていました。

いよいよ出番!!

見ているだけでも緊張するスポットライトを浴びるステージの上で、
椅子にどっかりと座り、堂々と歌いあげるたん吉さん。
たん吉さんの唄心がじーんと伝わってきて、思わず涙がこぼれました。

free-moon 「しらし」
唄・三線 たん吉



いろんな経緯を経て、この唄が、世に出ていくことになり、
たん吉さんの本当に素敵な唄声とアレンジでさらにすばらしい唄になりました。
本当に、ありがとう。

そしてこの受賞で多くの方から、お祝いの言葉や励ましのメッセージを
頂戴いたしました。本当にありがとうございます。

あーきーさんは、いろいろ唄を創ることにも開眼して、
また、新しい唄をつくっています。今度はどんな唄だろう!たのしみです。

全ての出会いとつながりに心から感謝し、最後にこの唄の歌詞を載せます。
これからも、どうぞしまぶくろをよろしくお願いいたいたします。


waji

****************************

しらし
(作詞・作曲 あーきー 編曲 たん吉)

おーかぬ 浜下りて
島ぬアーサ 送てぃちぃ
我んや 思ゆん 島や
島や なだ寒さんや

おーとぬ 海出じてぃ
島ぬタフ 送てぃちぃ
我んや 思ゆん 島や
島や なー暑さんや

我んや たでぃ出じてぃ
なげーないしが
なだ馴りらん たでぃぬ
たでぃぬ 暮らし

おーか とぅ おーと
我んや たでぃんかいうしが
二人ぬ 心ぬ しらし
島心 忘しらん

島心 忘しらんど


***************
しらし(訳) byたん吉


母さんは浜に下りて
島のアーサを採り 送ってきてくれる
僕の愛する島は
島は まだ寒いんだね


父さんは海に出て
島のタコを捕り 送ってきてくれる
僕の愛する島は
島は もう暑いんだね


僕が島を離れてから
長くなるけれど
まだ馴れない 島の外での
外での暮らし


母さん 父さん
僕は島を離れて暮らしているけど
二人の心の便り
島心 忘れない


島心 忘れないよ

*******************************************




(追伸:この唄に出てくるあおさのりや島ダコ、、
       もちろんお店で食べることができますよ!)





皆の故郷がいつも平和でありますように。
皆様の心がいつも平和でありますように。
ありがとうございます。

(staff:macco)

















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